定年前の最後の夏休み


定年前の最後の夏休みが開けた。

再雇用制度の選択すれば、来年も同じ会社で、夏休みを迎えることになるが、正規社員から契約社員となるため、正確には、正規社員としての最後の夏休みが開けたことになる。

仕事から引退すると、ずっと、夏休み状態になることは、頭では理解しているつもりだが、30年以上会社勤めをしていると、そのときを想像することができない。

よく聞く、仕事をやめてから、2ヶ月から3ヶ月は、楽しいが、それ以降は、時間を持て余す。

職場で、パソコンに向かっている同僚、後輩たちを見て、近い将来、私は、この場からいなくなる。

私がいなくなっても、会社の1日は、同じように過ぎていくだろう。

会社とは、入社したときから、やめることが決まっている。

我々は、日々の忙しさで、永遠に続くものだと錯覚するのだ。

自分が死ぬことを忘れているのと同じだな。


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