11月25日(日)「ポツンと一軒家」、ダムに沈んだ村の一軒家の物語だった。
自分の家が、ダムに沈むのを見るのが辛い。
「ふるさとがなくなってしまった。」と言っていた。
私の故郷は
ふと、私の故郷は、どこかと考えてみた。
物心がついたときには、借家住まいであった。
2畳と6畳に2畳の台所、風呂なしが、小学生の頃の住まいであった。
その後、4ヶ所ほど、借家を転々する。
自分の家がダムに沈むのは、寂しいと言っていたが、自分の家なんぞ持っていなかった。
私には、故郷がないのである。
毎日の通勤で
毎朝に通勤で、以前の借家の前を通る。
私の住んでいた家は、もうないのである。
昔を懐かしむこともできないのだ。
もうなくなってしまった、借家の周りの家は、当時のままの表札を掲げ、新しい家として残っている。
当時から、持ち家の人のふるさとは、残っているのだ。
一生借家がいい?
お金の面から考えると、よく、家をもつより、借家が良いという人がテレビに出ている。
そんな人に限って、しっかりと家をもっているのだが。
一生借家住まいだど、ふるさとがない。
ダムに沈んだ家と同じで、家が残らないのだ。
歳を重ねると、どうでもよいと思っていたふるさとがほしくなるのだ。
やっぱり家を持ったほうがいいな。
と、ポツンと一軒家を見ていて、しみじみ感じたのだった。