政府は11日、年金支給額を抑制する「マクロ経済スライド」について、物価や賃金が下がるデフレ時に適用できなかった抑制分を、景気回復で賃金や物価が上昇してからまとめて差し引けるようにする年金改革関連法案を閣議決定した。
年金額は物価・賃金の動きに合わせて毎年度改定される。〇四年に導入された「マクロ経済スライド」はその伸びを物価・賃金の伸びより1%程度低く抑える仕組み。物価が伸びないデフレ下では実施できないルールがあり、これまで物価の上昇を受けた一五年度しか実施されていない。
今回の法案はデフレ下で実施できなかった抑制分を次の年度以降に繰り越し、景気が上向いた時にその年度の抑制分と合わせ実施する。現在、国民年金は保険料を四十年間払い続けた人で月約六万五千円。現行でマクロ経済スライドを実施すると約三十年後に約三割目減りする見通し。法案は目減りを速め、その分を将来世代の年金に回す。
マクロ経済スライドで、物価が、たとえば、3%に上がっても、年金は、3%ー1%=2%となり、年金支給額が、目減りする。
さらに、デフレ下でも、実施する言うことらしいが、理解できない。
ただ、三十年後には、約三割減ることが、試算されているということとらしい。
人生の終わりにあたり、年金が、目減りしていくのは、歓迎すべきことでないが、三十年後では、わたしには、お迎えがきている時期なので、あまり気にしないことにする。
それにしても、歳を取ってからも、お金の心配をしなければならないとは、ほとほと参った社会構造となっているものだ。
これも、むだに寿命が伸びたせいかもしれない。
つまり、長生きは、悪だということなのか。
60歳になったからといって、赤いチャンチャンコを着ているときではないのである。