毎日が日曜日の定年退職は、楽しい OR 寂しい

草津白根山が、突然噴火したのである。ここには、草津国際スキー場があり、300人ほどのスキーを楽しんでいたそうだ。赤ちゃんの頭ほどの噴石が、落ちてきて、一歩間違えれば、命を落としかねない状況だった。

 自然の脅威を感じるととも、我々は、地球に生かされていることを痛感するのである。

さて、今日の話題は、「定年退職」です。



窓際さん

午後、シュレッターのそばに立って、書類を処理している人がいた。顔を見ると、近々、退職をする元部長さんだった。部長職を降りてから、仕事の責任と仕事の量が減り、社内での発言を少なくなっていた。ここ1年から2年は、目立った仕事をしていないように見えた。もう、死語になっているかもしれませんが、窓際さんになっていた。そう言う私も、もちろん、窓際さんになって4年と、歳は下だが、窓際さんの先輩だ。

退職直前の仕事

いよいよ、退職が近づき・・、と言っても、社内では、まだ、オープンにされていないので、殆どの人は、知らないことだ。1日じゅう、シュレッターの前に立っていると、気づく人もいるか、いや、だれも関心がないかも。

「大変ですね」、試しに声をかけてみると、

「書類がたまっちゃって、5Sだよ、5Sだよ。」笑っていた。

「手伝いいましょうか」

と言って、しばらく、シュレッターの前で、黙って二人で、またしばらく、作業をしていると。

「今月でやめるんだ」とポツッと言った。

反射的に、「お疲れ様です。」と言って、また、作業に入る。

それにしても、すごい量だ。

退職は楽しくない?

リストラされて、前の会社を退職したときは、楽しいも、寂しいもなく、ただ途方に暮れていたことを想い出す。それに比べれば、定年退職は、明日から、毎日が日曜日となるのだから、きっと楽しいはずだと思っていた。いざ、もうすぐ退職となると、どうやら寂しいようだ。私も、もうすぐ、定年退職だ。定年退職の寂しさを感じることができるだろうか。このひねくれ者にも、人並みの感情が残っていることを願うばかりである。



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