先日、来年度の年金支給額が厚生労働省から発表された。
国民年金 (老齢基礎年金(満額):1人分)64,941 円
厚生年金※ (夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額)221,277 円
年金支給額
年金支給額は、据え置きということだ。2年ぶりの据え置きである。この発表によると、物価は、上がっているが、賃金が下がっているので、年金支給額は、上がらないという。これは、新しく変更となった年金改正の結果、以前は、物価が上がれば、年金支給額も、それに合わせて、上がっていた。賃金に連動する
なぜ、賃金が下がると、年金保険料が増えないためだと考えられる。保険料を負担している現役世代の賃金が下がっている中、年金だけが、上がると、現役世代から不満もでるということだ。
つまり、年金の改正で、物価と年金支給額は、連動しなくなった。将来、年金支給額は、減っていくことが、確定されたのである。
年金は稼ぐものでない
賃金が下がれば、自らの努力で、賃金を上がることができる。分かりやすい例で言えば、転職だ。資格を取って、独立することもできる。現役世代は、働き方を変えることができ、その結果を賃金に反映させるとができる。賃金が下がった分を取り戻せる可能性がある。年金受給者はどうだろうか。年金をもらい方を変えることができるだろうか。年金は、稼ぐものではないから、ムリな話だ。
まとめ
年金は、物価と連動しないと将来の不安は、増すのである。2%づつ物価が上昇すると、現在20万円の年金の価値は、10年後には、16万4千円となる。約4万円の目減りだ。物価が4%上昇すれば、8万円・・・、年金だけで生活ができるだろうか。50歳でねんきん定期便の年金支給額を満額もらえても、8割分の価値しかないのだ。